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2011年04月19日

CUE CAFE+

別府駅近くの高架下に新しいカフェができたのをご存知ですか?

クリエーターであり、アーティストであるキベテツヤさんがオーナーの

このカフェに取材に行きました!

*高架下の一角にちょっと見慣れないおしゃれなカフェが・・・


























坂本:まず簡単にプロフィールをご紹介いただけますか?



キベ
3DCGやアニメーションでテレビCMやミュージックビデオを制作しています。
最近ではミュージシャンの南無の「〜Fantasy〜」のミュージックビデオや
スタジオジブリの「イバラード時間」というDVD作品のCGアートディレクション
をしました。

坂本:映像に携わるようになったきっかけは具体的にあるのですか?




キベ:幼いころからSFが好きで、作ってみたい!
と思ったのがきっかけです。

CGを勉強し始めたのは、2003年からで、その時33歳でした。


作品の説明をしているキベさん




















キベ:はい、それまではサラリーマンで、由布院で接客業の仕事をしていました。

その頃は、仕事が終わったら、夜な夜なパソコンでDTM(デスクトップミュージック

※パソコン上で制作した音楽)を作って、ホームページにアップしていました。

それを知った東京のCGクリエーターから僕の音楽を使いたいと連絡があり、オンガク

を提供しました。それで作られたCG作品をみて、「自分(個人)でもパソコンがあれば、

CGが作れるんだ」と思って作り始めました。毎晩遅くまで作業をしていたので、奥さん

がそんなに好きならそれを仕事にすれば?と言ってくれて(笑)、それで脱サラして半年

間CGの学校で勉強し、その後は独学で今に至ります。




明るい外光がたくさん入ります。
真っ白な部屋でとてもおしゃれです!






















坂本:クリエーターとしてご活躍の最中、なぜカフェを始める事になったのですか?


キベ:それは店の名前「CUE CAFE+(キューカフェ)」にも繋がるんですが、

映像制作は部屋に引きこもってしまうんですね。昼間スタッフや仲間たちとおしゃべりを

していても、制作作業自体は夜な夜な一人で制作することが多いんです。また、作品制作

はクリエイティブなことであり、人に会ったり、刺激を受ける事はとても大事だと思うんです。

そこで、結局夜に作業をしてしまうのであれば、日中は人と会う事にすればいいのではと思い、

接客の仕事をしていたこともあり、カフェを作る事にしたんです。





CUE CAFE+は、映画撮影や演劇などで使われる「きっかけ」という意味の「キュー」です。

この場所で、人と人が出会って何かが始まる「きっかけ」が生まれる事を願ってつけました。

また、このカフェはギャラリーも兼ねているので、人とアートの出会いも生まれたらよいなと思います。



坂本:出身は由布院ということですが、なぜ別府の、しかもこの「高架下」の場所を選んだんですか?



キベ
僕が幼いころ、母方の祖母が南的が浜に住んでいました。

僕は由布院から祖母の家までバスでよく通っていて、その時この高架下を通って祖母の家に行っていたのです。

その時の思い出があるので、この高架下は今でもわくわくする場所なのです。

カフェ1F





















1Fカフェ
ケーキセットは650円から。

坂本:カフェの内装はご自身でされたのですか?


キベ:はい、僕のほか、2人で作りました。ペンキ塗りや壁も床も手作りです。

ちょうど外の壁が真っ白なので、そこに看板をつけようと思い、今作っている最中です。



坂本:外光が採れて明るいカフェですね。人や車が行き交う様子がみえて楽しいです。




*CUE CAFE+は、カフェ、ギャラリー、人と人の出会う場所として出発したばかり!

高架下というちょっとかわった立地で、おもしろいので是非訪れてみてください!



























2Fオープニング記念展示として leaf/blue uramasanobu展を開催中。
























カフェ1F
車や人が行き交う交差点が目の前。観察するのも楽しいです。



























制作中の看板。外壁に貼るそうです。





ーーーーーーーーーーーーーーー
cafe & gallery CUE CAFE+
営業時間:10:00〜17:30
定休日:日・祝日(展示会期間中は日・祝日も営業しています)
住所:874-0934 別府市駅前本町9-20
電話:090-3419-7690
URL:www.cuecafe.me

キベテツヤ
URL:www.yellowfish.me
  
タグ :CUE CAFEbeppu


Posted by パピプベップ at 14:44Comments(0)パピプなアート

2011年03月04日

東京から来別 幸田千依 アーティストトークから・・・。

「KASHIMA2010 ARTIST IN RESIDENCE vol.4」の招聘
アーティスト幸田千依さんのアーティストトークが、platform02
で開催されました。

アーティストトークでは、幸田さんのこれまでの作品の紹介や
作品に対する考え方、別府の感想などを話していただきました。

※「KASHIMA2010 ARTIST IN RESIDENCE」とは、
別府の温泉文化の中で生まれた「KASHIMA」を語源とする、
BEPPU PROJECTが別府市街地にて展開する事業です。
国内外のアーティストが別府に訪れ、滞在制作を行い、その成果を
発表します。アーティストが滞在する期間に、様々なアプローチで町
と関わり、ここでしか見ることができない作品が生まれます。



トークは、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」の「わくわく混浴アパートメント」参加時のエピソードや、そこに参加する前と後の作品や制作のスタイル、視点の変化を中心に展開されました。


別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」
初めて別府を訪れ、約2ヶ月弱清島アパートに滞在し制作を行いました。これまでに経験したことのないような大きな絵を描きたいと思い、参加したそうです。当初は、何をすればいいのか分からず、毎日温泉に入ってゆっくりしていたそうですが、ある日、別府湾から朝日を見たときに、鉄輪の湯けむりの景色に大きな衝撃をうけ、海のような大きな温泉の作品を制作し始めたそうです。





来別以前の作品制作

大学の後半からずっとプールの絵を描き続けています。プールの中では人はほぼ裸で、動くことで波が立ち、その波どうしがぶつかる様子にシンプルさや人のエネルギーを感じ、心がひかれると言います。この作風には、プールの監視員をした経験が大きく影響を与えているそうです。



大学時代の作品
はじめの頃は、人というよりもむしろ水に関心があり、自分がプールの中に入って波を様々な形に変化させた様子を描き、そこにいる人たちの「何か」を断片的に描いていました。しかし、それはプールの一部でしかないと感じるようになり「もっと大きな視点全体を描きたい」と思い、小さいキャンバス40面からなる作品を描きました。この作品には端がなく、いつまでも描き続けることができます。1枚の大きな絵を描くのではなく、小さな面で構成するため、ひとつひとつの面には目の前にある現実を描いていて、そのとなりにはまた異なった現実があります。描いている時は、ひとつひとつの面には関連がないように感じるけれど、けれど、全体を見渡したときに、その関係性を見ることができます。この作品を書き終えて、その後、別府を訪れることになり、一枚の大きな絵を描くことに決めたそうです。

今回の作品について
水と人に挑戦するそうです。「別府で以前描いた作品を超えるような作品を、限られた時間の中で集中して描くつもりです。とにかく頑張ります」と語ってくださいました。


KASHIMA2010 
ARTIST IN RESIDENCE vol.4


滞在成果展「もっと色々よくみたい」
会期:3月5日(土)~27日(日) 12:00~19:00(最終入場18:30)
会場:platform02(別府市元町6-21)
入場無料
オープニングトークショー
日時:3月5日(土) 15:00~
会場:platform02(別府市元町6-21)
入場無料
詳細はこちら・・・貸間2010



  


Posted by パピプベップ at 13:35Comments(0)パピプなアート

2011年01月31日

別府に世界中のアーティストが・・・。

パリから来別されたアーティストのCamille Courieさんのインタビューです。
寒空の下、ほっこりBOOK CAFE×SELECT BEPPUでインタビューを開始。
上手く説明できない部分は、カミーユさんのパートナーであるケンゾウさんにお手伝いしてもらいました。


















赤木
カミーユさんのホームページを拝見しましたが、舞台美術や病院の空間デザインなど色々な活動をされているんですね。
スケールも大きいものが多いようですが・・・。

カミーユ
そうですね、色んな活動を行ってきました。舞台関係は自分自身の作品というわけではなくて、音楽や演出などのように
舞台を構成する一部として、私はステージの絵などを描いていました。数メートルもの絵を一人で仕上げる時はとても大
変です!笑

赤木
他に共作で行った活動はどのようなものがありますか?

カミーユ
パリのFine Art Schoolに在学中、パリ市から助成金をもらって25人の友人と一緒に町の中で一週間のイベントを行いま
した。音楽、映画上映、ダンスなど沢山の内容盛りだくさんのイベントで、私はストリートパフォーマンス用の会場の壁に実
物より何倍も大きな2人のカップルの影を描きました。


Reference http://www.camillecourier.net/index.php?/expo-love-will-tear-us-apart/

お客さんたちはおもしろがって、その絵の前に座ったり、夕暮れ時には人の影と絵の影が重なるタイミングがあったので、
恋人同士や犬と飼い主など多くのカップルがこの絵の前に立って楽しんでいました。自分の作品で人が喜んでくれると嬉
しいですね。


赤木
カミーユさんの作品には影が多いようですね。


カミーユ
そうですね。今までの作品では光と影を、特に影を貴重とした作品が多いです。このカップルの作品は壁にペインティングと
いうものですが、私の他の作品の手法はちょっと不思議な感じになっているんです。

赤木
どんな感じですか?


カミーユ
一つのペインティングが作品というわけではなくて、ガラスや鏡など光を通す・反射する半透明のキャンバスやスクリーンに
絵を描くんです。それを通して現実の世界を見ると絵と現実の世界が重なる・・・その時に初めて作品になるんです。ほら、
ちょうど今この窓から外の景色が見えるような感じ。説明や写真では分かりづらいので、本物を見てほしいですね。


赤木
是非本物を見てみたいです。パっと見た時のインパクトよりも、じっくりと見ていると引き込まれていく感じの作品達ですね。
なぜカミーユさんは影を大切にしているのですか?


カミーユ
私にとって影とはとても意味のあるものです。

影は常に私達のそばにあって、私達を表現する上で一番身近でシンプルなもの。
物でも生物でもなんにでも影はあるでしょう?また、影は生と死の世界をつなげていると思うんです、影には魂が宿って
いる。フランスは文化的にも影を大切にするし、私が生きる上で影は切ってもきれない存在です。

ある時仕事でエジプトに9ヶ月間行ったのですが、ルクソールという地域の先住民は、死後の世界が幸せであるようにと
毎日お祈りをしていました。生きている今を楽しむよりも、死後の世界のために日々一生懸命に祈るという姿勢に私はと
ても衝撃を受けました。彼らもとても影を大切にしていて、何か通じるものがありましたね。


赤木
なるほど、影はとても奥深いものなのですね。

















カミーユ
あるプロジェクトでは病院の入り口の正面にある壁のデザインを手がけました。

その病院は難病や死期が迫っている患者専
門の病院で、患者もお見舞いする人々も気持ち的にもしずんでしまうことが多かったんです。
特にフランスでは「死」ということに関してはあまり公では触れて欲しくない事、隠したいことだからなお更ですね。

そこのロビーの壁をデザインするということで、この病院に居るみんなが明るい気持ちになれるような壁をつくりました。
11×3.8の大きな半透明のキャンバスに朝焼けに染まった海を描いてそれを同じ大きさの鏡の前に取り付けるんです。
すると絵の向こう側の鏡がうっすら透けて見えて、通る人の影がその絵に映ったように見えるんです。
まるで自分の影がその世界に居るかのように。ただ同じ風景の病院内を通るよりも、パッとこの景色が広がることで人々
の心も晴れるのですね。また、その絵の上で亡くなった人と生きている人の影が交わり合い、死後も淋しくはないのだよ
という思いが込められています。

http://www.camillecourier.net/index.php?/about-this-site/




赤木
こんな場所が病院に一つでもあれば元気になれますね。
今ではこのようなスケールの大きい作品が多いカミーユさんですが、制作活動を始めたきっかけは何だったのですか?


カミーユ
幼少期から絵を描くのが好きでした。絵を描くことで誰かがそれを見てくれて評価してくれて、そこで人とつながることが
できる。それが嬉しくて絵を描き始めたのがきっかけですかね。


赤木
人と人が繋がる、今のカミーユさんの作品にも表れているものですね。

赤木
今回日本には一ヶ月弱滞在されているようですが、日本はどうですか?


カミーユ
ケンゾウが日本とのハーフということもあるし、私がずっと好きだった谷崎潤一郎の「陰翳礼讃 」という本で見た日本文化の
光と影の美を実際に見たくて、日本にはずっと来たいと思っていたんです。(※言語の違いで「陰翳礼賛」という本のことを
言っているのか悩んでいたところ、会場のBOOK CAFEにその本があったため「コレ!」となって一件落着。
さすが「BOOK CAFE × SELECTBEPPU」ですね。)

別府に来る前に東京や京都を回り、四国ではお遍路さんをしました!
とっても楽しかったですねー。そして日本はごはんが美味しい!

赤木
お遍路さんまで経験しているなんて、とてもディープな日本巡りですね!別府の印象はどうですか?


カミーユ
別府もとても良いところ。食べ物も美味しくて温泉も沢山・・・ユケムリにはとても驚きました!
いつかユケムリとスクリーンを使った作品を作りたいですね!あと、あちらこちらにあるマンホール、色んな花の絵が描かれていて素敵ですね。

私もあれをアレンジしてもう少し大きな作品を作りたいなぁ。

















赤木
是非とも作ってください!別府で作品をつくる機会があればやりたいですか?



カミーユ
もちろん!今言ったユケムリとマンホールのプロジェクトをやりたいですね。小さな地域でも、別府や湯布院には色んな
アートの空間や人が居てとても驚きました。こういうの、すごくいいですね。






















赤木
今日はありがとうございました!


カミーユ
ありがとうございました。また別府に来る日を楽しみにしています。





  

Posted by パピプベップ at 10:38Comments(0)パピプなアート

2010年12月17日

EARTHSCAPE 団塚栄喜さんインタビュー



嘉原:icon
団塚:icon
:ランドスケープデザイナー:

icon今回の作品「別府解体」のプランは、どのようにして生まれたんですか?


icon
土を利用して作品をつくるには、足し算も引き算もしないような在り 方がいいなと思いました。それで、土で何ができるのかと考えた時に、もう掘ることしかなかったんですね。掘り始めたらどこまでも行くしかない。温泉がでるまで(笑)。





icon掘る作業をしていた時に、トラブルなどはありましたか?




iconもちろんいろいろとありました。
部屋の中央に、どこまでも、温泉が出るまで真っすぐ掘ろうと決めて、スタッフはひたすら作業。使用した道具は、考古学調査のための道具と全く同じものです。僕は何十mも掘ろうと考えていたんだけど、掘り始めたらすぐに地下水が出てしまいました。でも、この穴くらい掘っただけで、袋64個分の土と、加えて、土の中から出て来たものがここに展示しきれないくらいあるんです。その量や、内容をみて、採掘したものを使ったインスタレーションを考えました。


icon団塚さんの作品には、細部を見て全体を感じるというか、そういう共通項がありますね。





icon今回も色んな貝殻や、何かの骨が出て来たりしました。
小さいものほど面白い情報が詰まっている気がした。
そういうことを気づかせるような展示方法を考えました。


iconあの穴はどれぐらいの日数で掘れたんですか?

icon
だいたい1週間くらいで。色んなものが出てくるんですが、
それを考古学という言葉で括ってしまったらそこで想像力
が止まってしまう。だから、考古学という言葉を使わずに、
作品のコンセプトなりタイトルを考えました。
それで、「ターヘル・アナトミア」から想を得て「別府解体」
にしたんです。単純に、掘り出したものを分類し、陳列して、
コードネームを付けるだけで、見えてくるものがあるだろうな
と思い、それをシンプルに言葉に置き換えると、「別府解体」
だったんですよね。


iconもっと深く掘っていたら、作品の印象も変わっていくのでしょうね。



icon
そうそう。そんなに水位が高いとは思わなかったから。本当はもうちょっと掘りたかった。ただ、あれぐらいを越えると物が出てこなくなったんですよ。まず、この場所での生活の痕跡が始めに出てきました。以前は他の誰かが暮らしていた生活や文化の痕跡というのがあって、そこからまただんだん掘り進めて行くと、貝が出て来たりする。もともとはここが海だった、という記憶が出てきて、それ以上掘って行くと、何もなくなってくるんですよね。つまり、どんどん昔の海の底に近づいていくんでしょうね。

icon記憶の層というものが感じられて面白いですね。作品について、もう少し詳しくお聞きしたいです。




icon
インスタレーションとしては、単純に1m角で掘り下げ、そこにあるものを分類して陳列しただけなんですね。誰が見ても分かりやすいけれど、見た人それぞれの感じ方が違うように、見方の順番もなく、好きなように見てもらえるよう展示しました。そして、その感情や感想を持ち帰ってもらい、いろんな時間軸、自然と自分たちの暮らしの関係、昔の人の生活様式とか、自分が今生きている、別府という場所、あるいは、自分が生きている意味や命の連鎖についてとか、そういうことまで考えるきっかけにならないかなと思ったんです。



iconこの作品は今後どうなっていくのですか?


icon
最後は穴を埋めて更地に戻します。どんな作品もそうですが、形あるものは最後なくなってしまって、僕ら自身も形がなくなって消えてしまう。そして、記憶だけが残る。物質としての作品をつくることが大切なのではなくて、それぞれの気持ちの中、心の中に重要なことがあって、それに気づくことそのものが作品だと思います。感動したり感じたりすることというのは、自分の中にあるわけですよ。だから、物質としての作品をつくらずとも、そういうものを引き出すことができるのではないかなと思いました。



iconれでは、今後の別府での活動についてお聞かせください。

xiconその場所ごとに合わせた「ベップスペシフィック」な作品を、これからもつくっていけたら面白いですね。もしかしたら、来年のベップ・アート・マンスかもしれませんし。何か、次の機会を与えていただければ是非やりたいですね。


iconこれからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。





※作品の「別府解体」
もっと知る→ここをクリック




  

Posted by パピプベップ at 17:36Comments(0)パピプなアート

2010年11月26日

琺瑯看板

今回のスタートは「竹瓦温泉横丁」。ここの看板には「二蓧泉」のいわれが書かれています。
「二蓧泉」は現在も湧いていて、北浜のホテルニューツルタの温泉はこれを泉源としているの
だそうです。





「竹瓦温泉横丁」から一本下った「北浜横丁」には、花嫁さんを美しい弁天様になぞらえた嫁入
り行列の記憶や、別府一の網元として知られた鶴田家の鏝絵を紹介する看板など、七福神をモ
チーフにした看板がありました。






「北浜横丁」をまっすぐ進むと、波止場神社があります。ここは楠港の竣工時に工事や航海の安全
を祈願して、恵比須・大黒をはじめ、海にゆかりのある神々をまつった神社です。ここでもやっぱり
七福神に出会えました!

旅人を迎え入れ、見送っていた神社は、別府の町を象徴しているかのようでした。





ちいさな神社にお別れを告げ、「波止場通り」に歩をすすめると、江川水晶堂の店主、江川さん
(63歳)に出会いました。江川さんは「久しぶりにこの道を通った」と仰っていました。




「いまから30年くらい前、梅園通りまでつながる小径は、別府の町のなかでも賑やかで、本当
にいい眺めっだた。人もたくさんおったし、お店もぎっしり並んでた」



この通りをまっすぐ進むと、次はどんな物語に出会えるのでしょうか。


*************
今回お話を伺った江川さんは「バイクで転んだんだ」と、足の傷を見せてくれました。
江川さんのお店の斜め前は、とんかつの「にしもと」です。
先日、OABテレビ「どーも」に出演されていましたね。
「ベップ・アート・マンス2010」のアートイベントで
クーポン型チケットを使える20店舗加盟店の1つとしても
紹介させていただいています。
詳しくは:http://www.mixedbathingworld.com/bam2010/access.html
では、 早いご回復をお祈りします。。。

  

Posted by パピプベップ at 13:48Comments(0)パピプなアート

2010年11月08日

勝 正光さん



今週のパピプなアートは
アーティスト 勝 正光さんです。


icon赤木
icon勝さん








icon勝さん、今日はよろしくお願いします。
iconお願いします。ティーバッグですが、お茶をどうぞ。笑

ステキなお湯飲みで温かいほうじ茶を出していただきました。これがまた美味しかった!

icon勝さんはアーティストとして最近どのような活動をされているのですか?私が清島で
お会いする時はいつもフットサルユニフォーム姿なので、とっても気になります!笑


iconはは、そうだね。良くやってるからな~。
今現在の活動としては、ベップ・アートマンスへの参加とBEPPU ART AWARD2010へ
の出展です。アートマンスでは“わくわく清島 オープンルーム”といって、僕も滞在してい
る清島アパートで、滞在中のアーティスト8組の新作を含む個性豊かな作品を公開してい
ます。


icon作家さん達が制作活動を行っている場所で作品を見られるなんて、とってもおもしろそう
ですね!


iconそうでしょ、会場では清島滞在アーティストに会えるかもしれませんよ。


iconではではお次に、BEPPU ART AWARD2010はどんな感じでしょう?

icon今回の作品は少しタイトルが長いのですが、こんな感じのドローイングです。

―3人の女性が、桜の木の下で仲良く寄り添って立っている姿が描かれている作品―
(清島アパートでご覧になれます)
タイトル“育ての母と戦争で生き別れていた母と麗子さんが日本で三人揃ってたった一度だけ
迎えた春に見た満開の桜”―


iconなんだか、とっても温かい感じの絵ですね~。私、好きです。

iconこれは、清島アパートの大家さんである麗子さんの思い出の写真を鉛筆で描いたものです。
タイトルがちょっと長いんだけど、説明を読まなくても思いが伝わるように。

icon今までの勝さんの作品も見せてもらいましたが、それらとは何だか違うタイプの作品ですね。
昔のもステキですが、なんだかシュッとした雰囲気といいますか・・・。


iconBEPPU ART AWARD2010は公募展ということで、作品プランを提出する際にどんなもの
にしようか考えたんです。今までの活動は行き当たりばったりで作品づくりをすることが多かった。
それももちろん良いんだけど、今回を機に今までの活動とこれからの活動をつなげるような作品を
つくりたいと感じたんです。一生をかけられるくらいのテーマを探して・・・。


iconほ~、と言いますと・・・。

icon2005年にアーティスト活動をはじめました。昔から一番経験を積んでいる鉛筆を使って。当初、活動拠点は東京で、アートフェアに出展したりGEISAIという村上隆さん主催の現代美術の祭典に出展したりしていたんです。2006年のGEISAIで銅賞を始め、いくつかの賞をいただき、これがアーティストとして本格的に活動しようと決断したきっかけになりました。それからアートフェアやギャラリーなどで自分の作品を売ったり
して、“自分が社会に表現できる場所がある”ということを実感しました。自分の作品を評価してくれる人がいて、買ってくれる人がいる。このコマーシャリズムが当時の僕のリア
リティーのようなものでした。

iconわー、色んなアートフェアへの参加・・・すごいですね!

icon海外にも行ったりして、その当時の目標は達成できたはずなんだけど、なんだか自分の中でしっくりこなくて。だんだん当時の活動に疑問がわいてきたんです。そんな時、わくわく混浴アパートメントでもお馴染みの遠藤一郎君が、『勝君、別府に行かない?』って。
もう二つ返事で『行く!』って。笑 その当時は自分の活動についてもんもんとん悩み
つづけていたので、藁にもすがる思いでしたよ。それが2009年の1月、混浴温泉世界
への第一歩でした。

icon一郎さんに誘われて別府にいらっしゃったんですね。

icon一郎君との出会いは本当に大きい。作品ごとに完結しているわけではなく、
『日本人が世界を救う』って彼が言うスローガンみたいに、彼の作品には彼の生き様が表れている。
同年代の現代アーティストとして、尊敬しますね。

icon勝さんの現在の活動にも一郎さんの影響はありますか?

iconうん、そうだね。当事の僕はコマーシャリズムのようなものがリアリティーだったけど、今
はそうじゃないかな。作品のクオリティももちろん大事だけど、その作品にたどりついた意図、社会と
の関係性とか、そうゆうとこにリアリティーを感じてる。だからちょっと前の話に戻るけど、今回の作品
は今までの自分の活動とこれからをつなぐ大事な作品なんです。2009年に麗子さんに『この写真を
描いてほしい』と頼まれていたんだけど、なんだか忙しかったり気持ちが整わなかったりで、ずっと書
けなかった。彼女にとってとても大切な思い出の写真なので、ちゃんと気持ちが整わないと描けない。
それから今年の春にもう一度頼まれて、自分でもこれからのアーティスト活動について考えて・・・これ
を描くことを決意しました。早く麗子さんに見てほしいですね。


iconなんだか全てが良いタイミングで巡っていますね。別府に来たことで、アーティストとしての方向性が
変わりましたか?

iconうん、そうですね。やっぱり東京で感じてたリアリティーと全然違う。フェアに出展すること、絵を売るこ
と。東京では自分の殻にこもろうと思えば好きなだけこもることができる。でもここ別府では、良い意味
でその殻が壊された。清島にいれば常に誰かがいるし訪ねてくるし・・・本当に町の人と近いんです。
祭りに参加したり、子どもとワークショップをしたり、本当に毎日色んなものを吸収しています。そうそう、
今回アートマンスで実施する劇の部活動も、人と関わりながら色んなことを吸収するインプットの活動で
すね。」

iconなるほど。勝さんが今感じているリアリティーについて、もう少し教えていただけますか?

icon今は情報インフラの発展によって、様々なものが大まかに捉えられている。それぞれのコミュニティで差
はあるけど、それらを押し付けるのではなくお互いに尊重しあって生きていける世の中になるといいです
ね。それぞれの境目をぼんやりと浮かばせて、それらの良さを成就させる役割を担いたい。

icon今後の活動はどのような感じですか?

iconそうですね、以前週末ワークショップで「絵はがきプロジェクト」というものを行いました。別府について何も
知らない有名な画家やデザイナーに頼んで作ってもらうより、ここ別府に生きる人々が感じるも良さや魅
力が表れているものをつくりたい。地元の方だからこそ感じる別府らしさを、お土産として持って帰っても
らいたい。世界にこの絵葉書が広がってほしいですね。“わくわく清島 オープンルーム”でも似たようなこ
とをやりますよ~。

iconなるほど~、楽しそう!
iconただ絵を描いて終わりではなく、これを本当に絵葉書にして世の中に流通させることが目標です。他にも来年
の4月に東京で個展をやったりします。東京を嫌わず、ちゃんと東京にも行きます。笑

icon最後に別府について、一言お願いします。

icon別府は悩みを治癒してくれる。まさに温泉療養ですね、僕、湯治客です!笑 BEPPU PROJECTが
起こすART PROJECTを湯のように浴びながら毎日を過ごしています。一つの区切りとして、次の混浴温
泉世界まで別府にいたいですね。

icon是非ぜひ、もっと長く別府にいてください!今日はどうもありがとうございました。







  

Posted by パピプベップ at 02:12Comments(0)パピプなアート

2010年10月15日

ほうろう看板

ここは名高き流川
情けもあつき湯の町の
メインストリートの繁華街
夜は不夜城でございます



というわけで、今回はいつもと雰囲気を変えて、夜の別府をお散歩します。


冒頭の文章は、バスガイド発祥の地でもある別府で人気を博した「七五調
案内」。案内文は「不老暢人」のペンネームで、バス会社の社員さんが作
り、菊池寛、久米正雄に一部推敲してもらったものなのだそうです。

ほうろう看板にも、案内文の全文が記されています。




この看板のある流川通りは、案内文にもあるとおり、夜は不夜城と呼
ばれるほどの賑わいだったのだそうです。ここからアーケードのかかっ
た細い路地にはいると、そこは竹瓦小路。竹のライトが幻想的!





別府の玄関口だった楠港から竹瓦温泉までを結んでいたこのアーケー
ドは、現存する日本最古の木造アーケードなのだそうです。かつてはガ
ラス張りだったことを看板が教えてくれました。




竹瓦小路にほど近い路地、銀座裏通りは、その細さと、そこで暮らす人
たちがものともせずにバイクで走り抜けたりする様にびっくり。
料飲店が軒を連ねるこの通りには、こんな看板がありました。






竹瓦小路と流川通りに面した角にある、塩月堂は明治43年創業の老舗
菓子店。別府土産の定番の「ゆずまん」を中心に「ゆずねり」や「柚練りよ
うかん」を作っています。
今回お話を聞かせてくださったのは、4代目の塩月太郎さん。


「自分の子どもの頃は、流川通りは、今とそう変わりはないけれど、路地
裏は、盛り場だったので昼間は、とにかく「しーん」としていて誰もいませ
んでした。大人がいないので絶好の遊び場でしたね。飲み屋さんのビル
の屋上に登って、屋上から屋上を飛び越えたり・・・」


わんぱくな太郎さんの子ども時代が目に浮かびます。でもまねしちゃだめ
ですよーー。

「波止場神社の回りは、子どもたちの集合場所で、みんなで集まってお
にごっこのようなあそび、どろけいをよくしていました」



世代は変わっても、受け継がれていく記憶。
塩月堂は、変わりゆく流川通りの様子を100年間、ずっと見守っています。


**********塩月堂**********
http://www.yuzuman.com/
住所:別府市元町14-16
営業:9:00~19:00
休み:不定休
電話:0977-23-0664
ゆずの皮と寒天だけで練り上げた「ゆず練り羊羹」(500円/税込)は、
さわやかで上品な甘味。別府土産の定番です。

塩月堂では「BP」も使えます。
BPとは・・・? http://www.beppuproject.com/ja/project/bp  

Posted by パピプベップ at 18:39Comments(0)パピプなアート

2010年09月17日

BEPPU PROJECTに関わるアーティスト

3月に行われたBEPPU PROJECT2010に参加したさん。大橋重臣さん
以前、このパピプなアートでも紹介させて頂きました。
編集員:icon
大橋さん:icon




今回は再び彼を訪ね、BEPPU PROJECT2010で発表
した「竹場」や作品、これからについて伺ってきました。









icon大橋さんはBEPPU PROJECT2010終了後も「竹場」のワークショップ(以下、WS)
を展開されています。大橋さんにとって「竹場」とはどんなものでしょうか。

icon「竹場」は簡単な三角形の竹のパーツ(以下、トライアングルフォックス)を使い、これら
を組み合わせたり、並べたり参加者が自由に遊び方を考えるWSです。トライアングルフ
ォックスを組み合わせていき、なにかをつくるという非常にシンプルで誰にでも参加できる
ことが特長だと思います。この「竹場」を通じて参加者には竹で遊ぶ楽しさを体験してほし
いですね。でもただ、遊ぶ楽しさを感じてもらうだけではなく、僕はこれをきっかけに参加
者が竹について色々と考えてくれるようになってほしいと思っています。


icon遊びをきっかけに何かを考えてもらうということですね。

iconそうですね。 最近では「竹に触れたことがない」という人は多いです。竹が自分たち
の文化の中でどのようなものなのか、今の竹の状況はどうなんだろうということを難しく
考えて入るのではなく、遊びを通じて興味を持ってもらい、それを通してもっと身近に感
じてもらえればと思っています。


 

iconBEPPU PROJECT2010のときも大好評のWSでしたからね。

iconこの前も息子の保育園の友達に
「竹場、なかなかおもしろかったぞ」
って言われました(笑)そうやって覚えておいてくれることはうれしい
ですね。
 





icon大橋さんはいつごろから、作品をつくり始めるようになったのですか?

icon竹をはじめて5~6年経ってからですかね。ちょうど僕は30歳でした。
それまでは伝統的なものしかつくったことが無かったのですが、アメリカ
のMGMホテル(http://www.mgmgrand.com/)に、長さ450cmの
竹の照明をつくるという仕事をやって自分の中で考えが変わりました。
この仕事では鉄でフレームをつくり、そこに竹を編むことで照明をつくりま
した。その仕事を終えて思ったのは、鉄を使うと重量も増えるしコストもか
かる。そうではなく竹の弾力を利用してフレームをつくれないかなと思うよ
うになり、竹の持つ素材の可能性に興味を持つようになりました。その後、
東京の「東京ミッドタウン」で展覧会を行ったときに、竹細工がつくる影に
興味を持ち始め、竹細工で影をつくる作品も発表しています。
 
icon竹で遊ぶ「竹場」を行い、ご自身でも素材や影に注目した作品をつくられ
  る中で、今後はどのようなことを考えていますか?

icon今竹場で使われるトライアングルフォックスを使ってどこでも遊べるように、
BAICA※1として商品化を進めています。実際に商品として完成するのは、
今年の11月ごろになると思います。全国で販売を考えていますが、もちろん
別府でもplatform04などで販売して行きたいと考えています。今後は「竹場」
とこの商品を組み合わせて色々なところで活動を展開して行きたいと思って
います。WSでは、トライアングルフォックスができるまでの過程を実演してみ
せたり、さっきも言いましたように竹の現状を伝えることもしたいなと思ってい
ます。竹を通して人と関わって行くというのは僕に取って重要なテーマですの
で、今後も続けて行きたいですね。
 

icon
今後もますますの活躍期待しています!ありがとうございました!




やさしい人柄で今回も快く取材を引き受けてくれた大橋さん。
実際の取材は1時間近くにもなり、ここでは書ききれないこと
をたくさん話して頂きました。大橋さんは今週日曜日(19日)
にplatform01でBEPPUPROJECTの企画で「竹場」を開催
します。どなたも無料で楽しめますので、ぜひ大橋さんに会
いに、そして竹場の楽しみを体験しにきてください。お待ちし
ています。









BEPPU PROJECT主催
WEEKEND WORKSHOP vol.2 大橋重臣

日時:9/19(日)11:00 - 19:00
会場:platform01(別府市元町8-3 国際通りソルパセオ内)
参加無料
連絡先:0977-22-3560(担当:林)  

Posted by パピプベップ at 17:13Comments(0)パピプなアート

2010年09月03日

琺瑯看板

別府のまちは戦災を免れた土地。おかげで魅力的な古い建物もたくさん残っています。
こんなレトロでりっぱな看板も!




ここは、地図で有名な「ゼンリン」の発祥の地なのだそうです。



戦前のままの姿を残す、細い羽衣小路を抜けると、こんな光景も見られます。




この色とりどりのジオラマは、地域の人が通う羽衣温泉の向かいに住むおじいさんが、
みんなを楽しませようと、自宅のお庭に展示しているものです。





天女の湯浴み姿や羽衣が空にたなびく光景に思いをはせながら通りを歩き、
中浜筋にたどり着きました。

夕刊の配達の準備をしていた新聞屋さんのおじさんが、写真を撮ろうとしている私に
琺瑯看板、きれいやろ。いつも、磨いているよ。写真を撮るなら、向かいの魚やさんは
昔のことをなんでも知っているけん、声をかけるよ。
と声をかけてくださいました。





おじさんに紹介してもらった山田鮮魚店のおじさんは

中浜地蔵尊には、みんなよく集まるけれど、ここはさみしいよ。
昔はクリーニング屋、呉服屋、スナック、履き物屋と、
ズラーっと通りが賑やかだったけれど、もう、うちと履物屋の2軒が残っているだけ、
うちももうすぐ店じまいや
とお話ししてくれました。



看板の前で「いくつに見えるかい?」と聞くおじさんは、なんと、73歳の現役!

立ち話の間にも、通り会の会長さんやお友達が次々とやってきて、
声を掛け合っていました。おじさんたちの笑顔が絶えない中浜筋。  

Posted by パピプベップ at 16:58Comments(0)パピプなアート

2010年08月06日

KASHIMA 貸間2010

KASHIMA2010


マップチラシをクリックすると、イベント情報へご案内しますicon




写真はオープニングの様子。クリックすると、詳細が見れますicon













写真の展示はplatform02にてご覧いただけます!
※クーポン型チケット1BPが必要です。



「KASHIMA 2010」vol.1 R_Collective http://www.beppuproject.com/ja/project/kashima
R_Collectiveの滞在制作展「KATAMARI」、開催中です。
クーポン型チケット「BP」で、マップチラシを片手に展覧会と町をご堪能下さい!!

BEPPU ARTIST IN RESIDENCE
(ベップ・アート・イン・レジデンス)

プロジェクト名のKASHIMAとは、別府の温泉文化の中で育まれた「貸間」という
滞在スタイルに共感したことから名付けました。

滞在制作展 KATAMARI
会場:platform02、platform05、永久別府劇場
会期:7月24日 (土)~8月29日 (日) 12時~19時 
   (毎週火曜日と8月13、14、15日はお休み)
入場料:1BP
           ※入場料となるクーポン型チケット「BP」は、
              各会場およびplatform04、08にて販売しております。
              BPは、入場券として、また指定の店舗・温泉施設にて、
              12月5日 (日)までご利用いただけます。



  


Posted by パピプベップ at 19:14Comments(0)パピプなアート

2010年07月23日

フランス・ナント市からのアーティストの別府への印象

フランス・ナント市からのアーティストの別府への印象

昨年開催した別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」の時に、
フランスのナント市から学生のアーティストが4人きてたなー、今頃元気かなー、
とか感慨にふけっていると、今年も来ました!ナント市から!

4名のアーティストと、娘さんやアーティストの彼女総勢6名。
毎日platform02やplatform05で作品を作ったり、まちなかを自転車で周り、
面白い素材を見つけたりとがっつりと作品制作をしている傍ら、かなり別府
を楽しんでいます!

出演
iconインタビュアー家入
iconベアトリスさん



かれらのプロフィール写真!

今回はその中の一人「ベアトリス」にインタビューをさせてもらいました。


このひとがベアトリス

icon別府はどう??

icon自分のホームのように感じたわ!簡単にどこでも行けるし、店の店員さんとか、
温泉入ってる時に会う人など、とにかく会う人会う人みんないい人だわ!
一つだけ、別府の嫌なところを言うと、蚊が多いという事かしら。
制作が忙しくてなかなか別府の色んなところを観光できないのが残念だわ。

icon別府をかなり気に入ってくれたみたいですね。

iconそうよ。私はJapanese Foodが大好きで、別府で食べた中で、とよ常の天丼は
Best Food of Beppu だわ!!


とよ常での食事風景
(中央がベアトリス、右がミシェル、左がエヴァ ちなみにこの3人夫婦とその娘です!)

iconとよ常は僕も大好きです!
あの大きいエビが2匹入っているのが魅力ですよね!ところで、
温泉に初めて入ったときどうだった?

icon慣れてないから、変な事をして怒られないように、かなり慎重に入ったわ。
一緒に入っている女性が優しく、温泉に入る時のマナーとか入り方とかを
丁寧に教えてくれたの。ただ日本語で説明してくれたから全部は分から
なかったけど、ジュスチャーとかも使ってくれて、とても感動したわ。

icon別府ならではですね!では最後に
別府での生活の中で、一番ショッキングだった事や、驚いたことはなんですか?


iconショッキングな事ではないけど、一番うれしかった事は、別府のみなさんと普通に
温泉に入れることは、本当に幸せだし、別府ならではの経験だと思うわ!

iconありがとうございました!
iconYour Welcome!




iconベアトリスは本当に別府が気に入ったみたいですね!
他の参加アーティストもみんな別府での生活を楽しんでいるようです。
今まで別府に国内外限らず沢山のアーティストが来ましたが、みんな別府を気に
入ってくれるのは本当に別府の魅力なんでしょうね。

では、最後にナント市からのアーティストが丹精込めて創った作品の展覧会の
ご案内です!
インタビューに答えてくれたベアトリスはリボンを使った作品を作っており、
別府市民の方々からリボンを集めてます!
詳しくはBEPPU PROJECTのウェブサイトまで!

ではでは是非みなさんお越し下さい!


写真左はベアトリスの作品「リボン」 写真右は参加アーテティスとの一人「ジャンフランソワ」の作品

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R_collective滞在成果展滞在制作展 KATAMARI
会場:platform02、platform05、永久別府劇場
会期:7月24日 (土)~8月29日 (日) 火曜日休廊 8月13日(金)~8月15日(日)はお盆休みのため休廊です。
入場料:1BP

※入場券となるクーポン型チケット「BP」は、各会場および
platform04、08にて、17日より販売します。ご使用可能期間
は7月24日 (土)~12月5日 (日)です。

アーティストトーク
会場:platform02
日時:7月24日 (土)
トーク 15:00~/パフォーマンス 16:00~
入場無料

※上記イベントの詳細はBEPPU PROJECTウェブサイトまで。
http://www.beppuproject.com  


Posted by パピプベップ at 15:46Comments(0)パピプなアート

2010年06月25日

アートなお散歩※ほうろう※ 

物語を探す旅 

楠銀天街

ほうろう看板をさがしながら楠湯通りを抜けると、楠銀天街に出ました。
楠銀天街は、レトロな看板や古いカメラが並ぶカメラ屋さんなどがあって、まるでタイムスリップしてしまったみたいな商店街です。




楠銀天街では3つのほうろう看板を見つけました。
散らばるビー玉、髪留め、そして発明好きのおじいさんのお話・・・一体ここはどんな物語を持つ通りなのでしょう?


一杯だてのおいしいコーヒーがいただける喫茶店「しんがい」のママにお話を伺おうと思ったら、
商店街事務局の安藤さんが偶然いらっしゃったので、お二人にお話を伺うことにしました。













しんがいのママと安東さんは大の仲良し。安東さんは、昭和34年に18歳で就職してから
ずっとこの通りを見てきたのだそうです。
「この通りには、当時118軒もお店が立ち並んでいたのよ。青年部のメンバーの元気がよくて・・・
時代のながれを感じるけれど、今はなつかしさがいっぱい」


にぎやかだったんですね!なつかしい思い出、ぜひ聞かせてください。
「楠温泉は、木造平屋の建物で、その一角に商店街の事務局がありました。
そこで、年末に三角くじの抽選会をしたんだけど、人の多さに驚かされたなあ」

「洋ダンスやフェザーのシャンプーが賞品で・・・秋葉通りから流川通りまで、たくさんの人が並んでいて。
4列にならんでも140mも行列があるのよ。最後の人がくじを引き終わったのが、夜中の12時過ぎ!」

「あのころは本当に人が多くて、通りを横切る事ができないくらいだったのよ」

「迷子の観光客も多くて、毎日アナウンスしていたなあ。どのホテルに泊まっているのかわからなくなるお客さんも多くて
、そのたび旅館やホテルに連絡して・・・」

二人の思い出話に花が咲き、銀天街のかつての光景に思いを馳せました。














次回は伝説にまつわる神社、中浜地蔵尊を目指します。  


Posted by パピプベップ at 14:33Comments(0)パピプなアート

2010年06月03日

アートな旅※ほうろう※

アートなお散歩iconほうろうicon

物語を探す旅

桜町通りから楠湯通りへ
秋葉通りのたいやき屋さんの横の通り、
「桜町通り」は昔ながらの商店や飲食店が軒を連ねる通り。
桜町通りの入口には飲み湯があります。

さっそく飲み湯をひとくち口に含むと。。。
鉄分が多そうな味!身体によさそうです。








飲み湯の隣の看板に書かれているように、かつての旅行者も、
ここでのどを潤したのでしょうか。
ほうろう看板の隣でエプロン屋さんを営むお母さんにお話を聞いてみました。



「このほうろう看板ができてから、看板の番号を確かめたり
写真を撮ったりと、道往く人が足を止める姿をよく見かけるよ。
看板のある場所は、昔は公衆電話があってね。
もっと飲み湯の近くに設置したかったろうに場所がなかったんやね・・・。」





ところで、「桜町通り」っていう通り名についてお伺いします。
昔はこの通りには桜の木があったのですか?


「桜町通りの桜は、花の桜じゃないのよ。この辺が花街でにぎやかだったから。
昔は、郵便も桜町通りで届いていたんよ。」

ずいぶん色っぽい名前だったのですね。
かつての賑わいが目に浮かぶようです。
飲食店が建ち並んでいるのもそのころの名残でしょうか。

お母さんにお別れを告げ、桜町通りを歩いていると、素敵なガラスの器が飾られたショーウインドウ。
その角を曲がった「楠湯通り」にもほうろう看板はありました。


ここが花街だった頃は・・・・。
看板の設置された建物もずいぶん古い佇まい。ここもかつては貸間旅館を営んでいたのだとか。
楠湯通りで偶然出会った60代のおじさまと、看板の前で立ち話。





















「高校生まではこの近辺に住んでいました。両親はもういませんが兄弟がいるので、
時々実家に顔を出しています。今は人通りが少なくて寂しいけど、昔は人がいっぱいで、
歩くだけでも大変。当時に比べたら、今は100分の1。進駐軍の音楽喫茶や飲み屋など、
おもしろそうなところが沢山あって賑やかやったなあ。」





「今空き地になっている楠温泉跡地の横には、大きな楠があって。
子どもの頃は、よくよじ登って遊んだ。」

突然話しかけたにもかかわらず、おじさまは目を輝かせながら、語ってくださいました。



次回は、おじさまの子どもの頃の思い出の場所、楠温泉を尋ねてみます。
これからも、いろんな人に出会って、物語を集めながら看板を探す旅は続きます。
旅の途中でパピプなアート記者に出会ったら、どうぞみなさまご協力下さいね。icon

  

Posted by パピプベップ at 16:19Comments(0)パピプなアート

2010年05月14日

「ベップオンガク」の実現を目指して 

別府タワーの4階でエレベータを下りると
なんだかおしゃれな空間が広がっています。
404号室のドアをノックすると・・・。


今回のパピプなアートでは、レコード店「ReNTReC.」の店主で
日名子さんの別府や音楽に対する想い
そして5月26日に「永久劇場 (旧別府A級劇場)」で開催される
「渋さ知らズ」の公演の見どころについてもお伺いします。



日名子さんは、音楽にまつわる活動を「別府で」行うということにこだわりをもっていらっしゃるようですが・・・




「子どもの頃に体験した『城島ジャズイン』が今も心にのこっていて。中学1年生の時に、友達と2人でバスに乗って行きましたね。大人たちが真剣に音楽を楽しんでいることに感動して・・・いろいろな所から沢山の人が集まって、踊ったり、歌ったり、バーベキューをしていたりして。音楽ってすごいなと感じました。

自分は、別府の華やかなころを少しは経験しているので、あのころのように、別府にもう一度元気になってほしいという想いがあります。観光地としてだけでなく、歓楽地としての別府でもありたいですね」






音楽を通じて、それが実現できたら最高ですね!
つづいて、2006年から日名子さんがオーガナイズしている「ReNT (レント)」の活動について、お話を聞かせて下さい。





「ReNTは音楽イベントを開催するだけでなく、音楽に携わる人が育つ場所でありたいと思って運営しています。東京や他の都市ではなく、別府でしたいですね。地元の音楽家が、ここで体力をつけ、経験を積んでほしい。趣味の範囲であきらめずに、日本や世界に通じるようなアーティストに育っていくための拠点でありたい。

だから、次回の『混浴温泉世界』には、ReNTとして参加したいと思っています。音の鳴るものにフォーカスした、『ベップオンガク』という音楽の新しいジャンルを作りたいですね。髪を切ったのも、やるぞ!という決意表明です」





そうそう、日名子さんは先日、トレードマークだった長い髪を切ったばかりなんですよね。そういう意味があったんですね。
これからのReNTの活動や計画について、教えてください。


「8月1日から、キャラバン隊で山口をスタートし、広島・福岡と回りながら、いろいろな仲間と連携して音楽をつくりながらツアーします。大分にゴールするときに、音楽が完成する。そんなイベントを開催しますのでお楽しみに!」


たのしそう!!




では、5月26日に永久劇場で開催される「渋さ知らズ」の公演の魅力や見どころについてお聞かせください。


「渋さ知らズは、音楽だけでなくダンスあり、映像ありで、あらゆる要素を含んだ総合エンターテイメントです。ちんどんやのでっかい版っていうのかな。めくるめく音楽エキシビジョン。

渋さ知らズは、国内外のビックバンドに大きな影響を与えてきました。今回はフルメンバーではないけれど、総勢20名がやってきます。日本のみならずヨーロッパでの演奏も高い評価を受けている。そういうバンドが、別府で、まして永久劇場で公演するなんて、すごいことですよ!別府でしかできないステージを展開していただけること間違いなしです!!」





ありがとうございます。
なんだかお話を伺っているだけでもわくわくしてきました。
最後に、日名子さんからひとこと。。。


「別府タワーに遊びに来てください。レコードの試聴もできます。レコードを買いに来てくださいね。待っています!」





ReNTReC.では、様々なジャンルの音楽のレコードを取り揃えています。なかにはレアでマニアックなものも。ジャケットを見ているだけでも楽しめますよ。
また、5月26日に旧A旧別府劇場で開催される「渋さ知らズ 温泉大作戦・別府編」のチケットも取り扱っています。ぜひ一度、店内を覗いてみて下さいね。



「渋さ知らズ 温泉大作戦・別府編」

日時:5月26日 (水) (開場:18:30/開演:19:30)
会場:永久劇場 (旧A級別府劇場:別府市北浜1丁目1-12)
チケット:前売3,000円/当日4,000円 (全席自由)

チケット取り扱い:
ReNTReC.(別府タワー4階 日名子:090-1976-5180)
やよいぷらはち(別府市北浜やよい天狗通り 0977-23-1005)
大分トキハ会館内3階プレイガイド (097-538-3111)
トキハ別府店1階プレイガイド (0977-21-1111)

主催・公演に関するお問い合わせ:宇宙図書館
tel:090-5020-1350 (村上)
e-mail:ufo-19@docomo.ne.jp

「渋さ知らズ」HP
http://www3.alpha-net.ne.jp/users/poipoi/index/top.html

チラシデータはこちらからダウンロードできます。
http://www.yy.ale.co.jp/data/shibusa/2010beppu/akyu.pdf  

Posted by パピプベップ at 18:17Comments(0)パピプなアート

2010年04月23日

アートなお散歩※ほうろう※ 

アートなお散歩iconほうろうicon2010年 4月23日(金)
物語を探す旅 cities on the book

























別府の中心市街地から南部地区にかけてちいさな琺瑯製の看板が
取り付けられていることをご存知ですか?
この看板には通りの名前と詩のような短い文章が書かれていて
かわいいイラストが添えられています。下の方には数字も記されていて
まるで絵本の1ページのようです。


全部で48枚あるこの看板は、駅前通りから、中浜地蔵尊や
児童館のある南部地区まで、楽しみながら歩いてもらうために設置されたアート・サインです。
この事業は2006年にONSENツーリズム実行委員会によって実施されました。



通りの名前や文章は、まちに蓄積された時間や物語、記憶を地域の方々に
ヒアリングする作業を通じて生まれました。
モチーフになっているのは、瓜生島の伝説だったり
商店を営むおじさんの子どもの頃の思い出だったり
昭和初期から残る古い建物にまつわるお話だったり・・・


















つぶやき
「文章と絵がすごくいいです。
看板がほうろうという素材でとても暖かみがあって
ついつい、次はどんな「ほうろう看板」があるのか探したくなります。
今日は、雨降りですが傘をさしながら町をお散歩。
妙見川通りと二條泉通りの琺瑯看板に
出会うその瞬間を楽しんでいます。」






















看板を探してまちを歩き
ひとつひとつの文章を読んでいると
ここに住む誰もが語り部であり
別府の町はたくさんの物語であふれていることに気付きました。


これから不定期で、看板と路地にまつわる物語や人を紹介していきます。
今回は予告編ということで、次回からの更新をお楽しみに!


お天気のいい日には、みなさんもまちを散策して
看板とまちの物語を探す旅に出てみてくださいね。
そこで出会った人とのおしゃべりからも
きっと新しい物語をみつけられるはず。

































物語探しの旅のおともには、別府路地裏おさんぽガイド「まちの記憶に会いに行く」
カメラをお忘れなく!  

Posted by パピプベップ at 12:40Comments(4)パピプなアート

2010年03月26日

BEPPU PROJECT 2010閉幕しました!

3月6日より別府市中心市街地各所で開催していた
中心市街地を丸ごと☆楽しむ催し、
BEPPU PROJECT 2010 アート・ダンス・建築・まち
が、22日(月・祝)に閉幕しました。

最終イベントは、午後6時から
楠温泉跡地(楠銀天街内)で行なわれた
山中カメラ「別府 春の大ボンダンス大会」。



別府を代表する温泉のひとつ、
中心市街地にある竹瓦温泉でも使われている
ケロリン桶"提灯"216個(煩悩の数108の倍数)
に彩られた会場で、さまざまな方が輪になって
昨年、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」
で山中カメラさんがつくった"別府最適音頭"を踊りました。



別府市立鶴見台中学校吹奏楽部や
大分市の市民水槽楽団「アンサンブル大分」、
特別出演いただいた山内桂さんにも参加いただき、
ブラスバンドの生演奏での「盆踊り」!!



山中カメラ"別府最適音頭"プロジェクトは、
現時点、2012年まで続く予定です。
目指せ!「盆踊り」オペラ?!!

BEPPU PROJECT 2010 アート・ダンス・建築・まち
は閉幕しましたが、中心市街地そのほかエリアで
今後もアートの催しは開催されます!是非ご期待ください!!  

Posted by パピプベップ at 16:53Comments(0)パピプなアート

2010年02月26日

影まで神秘的★大橋さんマジック

今回ご紹介します方は、大橋重臣さんです。
大橋さんは、BEPPU ART AWARD 2009にてみごとグランプリに輝き、platform02にてグランプリ展を行いました。



(グランプリ展会場platform02にて撮影)


上記の展覧会では、普段作っている商品を展覧したということでした。
大橋さんは「ギャラリーや百貨店で売り上げを出さなければならない時と違って、その場所の空間も含め作品として見せることができ良かった。ある主婦の方が普段美術館に行く機会が中々ないから、このような場所は有難いと言っていただけ大変嬉しかった。また、このような作品展をすることで、自分自身も竹の新たな可能性に気づく」





と展覧会を振り返る。

また、大橋さんは竹で作られた証明が放つ「光」よりも、現在は竹が作り出す「影」」に大変魅力を感じると言います。




このように、「影」といえども 大橋さんマジックで竹を通して織り成す「影」には温かみがあり、作品だけでなくその「影」までもが上品な光を放っています。






(左上:大橋重臣さんご本人 他:BEPPU ART AWARDにて大橋さん作品)





また、大橋さんは若手の竹細工職人の団体※1「BAICA」の発足者でもあります。
BAIKAは2006年に結成され、現在30代40代の4名で活躍中です。


「竹細工職人は、はじめの5年間が重要でBAICAには若手が竹に触れる機会がもっと多くなるようにという思いがあった。収入を得ながら竹細工を学べる場ということが目的。竹は、最初から最後まで一人で作り上げる。これは、ある意味怖いことで、他の職人さんともコミュニケーションをとることで、視野が広がる事にも繋がりそれが作品にも反映される」

と語る。

大橋さんは、13年前に福岡から別府に引っ越してきました。別府の印象として「温泉はあるし、食べ物は美味しい、そして何より人が温かい。この人の温かさは、温泉文化と繋がっているように思う」

そんな、別府で※2「BEPPU PROJECT2010」にて大橋さんは砂場ではなく「竹場」というワークショップを行います。




「砂場」の特徴である決まった楽しみ方、遊び方がないということを、「竹」のおいてもできるのではないか、という新たな竹の可能性に直接触れることのできるワークショップです。

投げても、積んでも、組み立てても・・・・
時間や、日によって 出来る事、起きる事が違う、そんな大橋さんプロデュースのワークショップを皆さんも体験してみませんか!!


  

Posted by パピプベップ at 19:30Comments(0)パピプなアート

2010年02月09日

竹が繋ぐ人々の輪

今回ご紹介したいのが伝統工芸 竹細工職人の小林真弓さんです。
現在 ※platform07にて、午前11時から午後7時の間で小林さん含め竹細工職人の方々が、作品を制作している様子が見学できます。取材当日は、竹細工職人の清水貴之さんも制作活動中でした。



(右:小林さん 左:清水さん)                    (platform07 正面入り口)


小林さんは、このplatform07について

「以前は、アパートの2階で制作していたが 騒音などの問題もあり制作活動に限界があった。だけど、platform07は水槽(竹を柔らかくする)もあって、制作時の騒音も気にしなくていい。また、制作はどうしても外に一歩も出らず どうしても引きこもりがちになるが、ここは 開放感があって また、徒歩で通うため運動不足解消にもなる」

とのことでした。


小林さんの出身は名古屋で 五年前に別府に竹細工活動のため移住しました。
元々デザインや、物づくりに興味があり まっすぐに割れ、扱いやすい竹に大変魅力を感じたそうですiconicon



そんな小林さんは別府の魅力について「人も空間・土地的にもコンパクトなところがいい。コンパクトというのは地域の人々が身近にいて 日々沢山の人に支えられ人の温もりを感じる。


また、徒歩でも必要なところにいける地形であると思う。そんなコンパクトに納まってる感が別府のいいところだと感じる。

また、竹細工制作は、人とのつながりが大切だから そういった意味でも別府は適している」




頷く清水さん。

小林さんの別府おススメの味は、おでんの「ふくや」さんの「筍おでん」や「焼うどん」だそうです。なーんだか おでん と聞いただけで 心まで沁み渡るいい香りが・・・(笑)iconiconiconicon

また、小林さん、清水さん共に「生一本」にもよく行かれるそうで、「生一本」のあとに「ふくや」と梯子コースがおススメとのことでしたiconicon



最後に、小林さんに竹細工の今後を占って頂きましたiconicon

竹細工の未来は、ズバリ・・・・・・!!!!iconicon





小林さん:「女性の職人さんが増加するであろう。
人々の日常生活から疎遠になっている竹細工は、廃れていくのかなぁ・・・・icon
といいつつ・・・でももっとデザイン性の優れたものを作って 若い人にも使ってもらえるようになるといいなぁ~iconicon


清水さん:「竹は素材としては、身近で加工しやすく使いやすい。ベトナムでは、一寸法師のお椀のような船の材料としても使われていた」

一同驚き!!

確かに、現在 人々の生活において竹は疎遠になっています。しかし、竹の特色から 様々な可能性を秘めた竹細工。




                      (上写真:小林さんの作品)



小林さんや清水さんのように若手の職人さんが街中のスペースで活躍することによって、私たちにとって、竹細工がどんどん身近になってくると感じました。

皆さんも、竹細工に囲まれた穏やかな空間platform7や、竹職人 小林さん、清水さんに一度会いに来てみてはいかがでしょうか。












 
※platform07       
(住)別府市元町5-18
(交)JR別府駅から徒歩7分
(営)11~19時
(休)不定休
(P)なし
入場無料





icon池辺icon














  

Posted by パピプベップ at 16:38Comments(4)パピプなアート

2010年02月01日

次はマイペースで「まち歩き」

別府の中心市街地は、戦災を免れたため、細い路地が広がっています。
まち歩きに参加するのも、もちろん楽しい!ですが、
まち歩きに加え、
今度は自分のペースで歩いてみたい
と思う方におすすめなイベントが
3月6日(土)から22日(月・祝)にかけて行なわれます。

それは・・・

BEPPU PROJECT 2010 アート、ダンス、建築、まち

です!





「アーティストが町に滞在する」、「市民が関わり作品が生まれる」を大きな2つの柱に、
別府市中心市街地を会場として開催します。
今回はクーポン型チケットを導入!
地図とクーポンを片手に、「別府とり天」「別府冷麺」、
B級グルメに舌鼓をうちつつ、
戦前の町並みが残る路地裏を楽しみながら、公共温泉でリラックス!

気ままな旅をお楽しみください。

★「BEPPU PROJECT 2010 アート、ダンス、建築、まち」の
総合インフォメーション・センターとなる「BOOK CAFE Beppu」、
現在、通常は土・日・祝の午後1時から午後5時までの営業です。

築100年の長屋で美術作品を見ながら本読みをお楽しみください。


撮影:久保貴史 (C)別府現代芸術フェスティバル2009実行委員会  

Posted by パピプベップ at 12:09Comments(0)パピプなアート

2009年12月28日

後藤さんと美味しいおはぎと私と~ほのぼの小春日和~

今回ご紹介するのが、後藤洋子さんです。後藤さんはplatform04の大家さんの奥様です。




雲一つない冬晴れの下BOOK CAFÉ beppu(platform04)にて待ち合わせることになりました。








(左:platform04 BOOK CAFE beppu)

11時に待ち合わせとなり、後藤さん 何やら両手に抱えて登場です。

それは、なーんと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・icon



ジャーン!!!!iconiconiconiconicon

後藤さんお手製の おはぎ でした!!!!!

(上:後藤さんお手製おはぎ/右:おはぎを作って下さった後藤洋子さん)


その匂いに誘われて?!現在後藤さんのお隣(※1platform05に滞在中の(※2作品制作のため
スズキジュンコさんの登場です。





ジュンコさん:「めっちゃ おいしいー!!
         でも、昨日の大根の煮物もおいしかった!!」



ジュンコさんは、今滞在しているplatform05に対して

「大事にされてきた家なんだなぁと感じる。玄関先の生花の一輪ざしを含め一人で滞在していても寂しくない 温もりがここにはある。」

と語ります。



一方後藤さんに、アーティストが隣に滞在することに対し訪ねたところ
「ほのぼのして、気持ちが温かくなる。今まで両隣が空き家で(platform04/05)寂しかった。
あんまり寂しくて家出しようか思ったよ(笑)。」




また、ジュンコさんもお話していた玄関にある一輪ざしについてお尋ねしたところ


「BEPPU PROJECTがこのような活動をはじめでから私も何かできる事をと思い一輪ざしを思いついた。

一輪ざしを始めてから顔の知らない方が褒めてくれたり、

造花を入れたらクレームがくるほど、生花の一輪ざしは好評だった。

花瓶も買ったものはどこかしっくりこなくて、自分で竹を切って作ってみたらピッタリだった」


後藤さんを通し、アーティストや一輪ざしを通して、新たな地域・人々の繋がりを感じました。

雲一つない晴れた日に、皆で食べる おはぎは また格別美味しかったなぁiconiconiconiconicon


icon池辺優雅icon



※1platform05
芸術関係の創作者滞在スペース

※2BEPPU ART AWARD 2009~後期アワード予選展~
日時:2009年12月23日(水)~2010年1月24日(日)
    午後1時~午後7時(月・火曜日休廊)

場所:platform02
別府市元町6-21ソルパセオ商店街内

入場無料





  

Posted by パピプベップ at 20:57Comments(0)パピプなアート