2010年10月15日

ほうろう看板

ここは名高き流川
情けもあつき湯の町の
メインストリートの繁華街
夜は不夜城でございます

ほうろう看板

というわけで、今回はいつもと雰囲気を変えて、夜の別府をお散歩します。


冒頭の文章は、バスガイド発祥の地でもある別府で人気を博した「七五調
案内」。案内文は「不老暢人」のペンネームで、バス会社の社員さんが作
り、菊池寛、久米正雄に一部推敲してもらったものなのだそうです。

ほうろう看板にも、案内文の全文が記されています。


ほうろう看板

この看板のある流川通りは、案内文にもあるとおり、夜は不夜城と呼
ばれるほどの賑わいだったのだそうです。ここからアーケードのかかっ
た細い路地にはいると、そこは竹瓦小路。竹のライトが幻想的!


ほうろう看板


別府の玄関口だった楠港から竹瓦温泉までを結んでいたこのアーケー
ドは、現存する日本最古の木造アーケードなのだそうです。かつてはガ
ラス張りだったことを看板が教えてくれました。


ほうろう看板

竹瓦小路にほど近い路地、銀座裏通りは、その細さと、そこで暮らす人
たちがものともせずにバイクで走り抜けたりする様にびっくり。
料飲店が軒を連ねるこの通りには、こんな看板がありました。


ほうろう看板



竹瓦小路と流川通りに面した角にある、塩月堂は明治43年創業の老舗
菓子店。別府土産の定番の「ゆずまん」を中心に「ゆずねり」や「柚練りよ
うかん」を作っています。
今回お話を聞かせてくださったのは、4代目の塩月太郎さん。

ほうろう看板
「自分の子どもの頃は、流川通りは、今とそう変わりはないけれど、路地
裏は、盛り場だったので昼間は、とにかく「しーん」としていて誰もいませ
んでした。大人がいないので絶好の遊び場でしたね。飲み屋さんのビル
の屋上に登って、屋上から屋上を飛び越えたり・・・」


わんぱくな太郎さんの子ども時代が目に浮かびます。でもまねしちゃだめ
ですよーー。

「波止場神社の回りは、子どもたちの集合場所で、みんなで集まってお
にごっこのようなあそび、どろけいをよくしていました」



世代は変わっても、受け継がれていく記憶。
塩月堂は、変わりゆく流川通りの様子を100年間、ずっと見守っています。


**********塩月堂**********
http://www.yuzuman.com/
住所:別府市元町14-16
営業:9:00~19:00
休み:不定休
電話:0977-23-0664
ゆずの皮と寒天だけで練り上げた「ゆず練り羊羹」(500円/税込)は、
さわやかで上品な甘味。別府土産の定番です。

塩月堂では「BP」も使えます。
BPとは・・・? http://www.beppuproject.com/ja/project/bp


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Posted by パピプベップ at 18:39│Comments(0)パピプなアート
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